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SACHIKO AYA

イラストレーター綾幸子のブログです。

2009-06

東京国立近代美術館工芸館

以前から気になっていた東京国立近代美術館工芸館に行ってきました。
行ってみたいと思いつつ、近代美術館の企画展を見ると燃え尽きてしまい
行けないままになってました。

今月は誕生日月なので、チャレンジ月間として
前から気になっていたところに行ってみようと思ったのです。

「建物は、明治43(1910)年3月に陸軍技師・田村鎮(やすし)の設計により、
旧近衛師団司令部庁舎として建築されました。
明治洋風レンガ造り建築の一典型として重要文化財に指定されています。」とのこと。
ふむふむ。
工芸館090613
今は所蔵作品展の「ヨーロッパの工芸とデザイン」という展示です。
観覧料は200円、安い!
これくらいで見られるとありがたいですなあ。

係の方も近代美術館との共通券もありますよなどと教えてくれて
親切です。

アールヌーヴォーから現代までのものなので、現在の生活でも充分使えて
素敵なデザインのものばかりです。

exhb_152.jpg

ティーポットとか、家にあったら嬉しいですね。

デコ様式の机やライトなど見ていると、「名探偵ポアロ」の舞台装置のようで、
思わず「モナミ、、」などと言ってしまいそうです。
TVっ子ですなあ。

所蔵品でもある椅子にも座れるのも、今販売されているものではないので、
嬉しかったです。

建物の中は比較的こじんまりとしていて、ドアなんかちょっと小さい気がしました。
昔の人基準なのでしょうか。
ル・コルビュジェの人体基準のモジュールでしたっけ!?
あれだと確実に小さいだろうなという感じです。
でも落ち着きます。
近衛師団司令部庁舎だと思うと落ち着いてはいけない気もしますが、、。

相変わらず、ぎりぎりで見に行ってるので
閉館時間になってしまったのですが、
羊の群れを追う牧羊犬のように追い立てられず
係の方も、戸口でお見送りしてくれました。

北の丸公園の中も初めて通り抜け(長いこと東京にすんでるのですが)
なかなか爽やかな一日でした。






歌舞伎鑑賞教室


西遊記

歌舞伎鑑賞教室にいってきました。
今年は猿之助の「華果西遊記」でした。

鑑賞教室では、珍しい演目だし、
猿之助のスーパー歌舞伎とか、あまり見たことがなかったので
見てみたいなと思いました。

最初に歌舞伎のみかたという解説がつき
結構楽しいのです。

恥ずかしながら、義太夫と常磐津の違いって、
解ったような、解らないような、、でしたが
説明してもらってわかりました。

義太夫のほうがお話を語る感じで
三味線はきっかけとか段落の盛り上げな感じなのですが、
常磐津のがもっと話が唄になっていました。

助かるなあ。

ちなみに「華果」というのは、猿之助の俳名と
悟空の生まれた山の名前とかけてるのだそうです。

高校生の時、毎年この歌舞伎教室、学校で見に来ていたので、懐かしいです。
でも、今の方がより親切な気がします。
お話しの説明とか、あんまり無かったように思うのですが、。

話は悟空が蜘蛛の精にとらえられた三蔵法師を助ける冒険活劇です。

猿なので、悟空の振りが面白く
相手と戦っているシーンでも
悟空
こんな感じでかわいいのでした。

途中、猪八戒を助けるお裁縫のシーンも
由利徹のギャクみたいで(古いなあ)楽しかったです。

棒術の踊りや、かっぽれを入れた踊り、蜘蛛の糸など、
さすが猿之助、サービス精神いっぱいです。

やっつけられた悪者 降参のポーズ
降参
かわいいですよね。




阿修羅展に行きました

先日、ぎりぎりセーフで阿修羅展に行ってきました。
いろいろ皆様に、お世話になりました。
ありがとうございました。

SN340242.jpg

下の方に自転車とかバイクとか写ってしまい、(写真下手)
なんだか田舎の駅看板のようですが、上野です。

夕方でしたが、阿修羅像のところはぎゅうぎゅうの人で、
押されたときにはキョウフを感じました。

お医者の検査で、針刺されたところが痛かったのもあって、
後ろのおばさんなんて、押さないでー!と怒ってたし、
いくら魂を抜いて展示してあるとはいっても、
仏さまの前で、こんな猛々しい気持ちになっちゃうなんて
申し訳ない気がしてしまいました。

でも、とてもきれいでした。
美しかったです。
この像は前から、好きでした。

だから今回も見たかったのだけれど、、。

こうして展示していただくと、ふだんのお寺参拝のときには
見られない位置から見せて頂けるので、
ありがたいのですが、
仏教美術とかの場合、美術品としてだけ見てはいけない気がして
考えてしまう。

仏師のひとは、きっと一刀三礼の気持ちを込めて作ってたんでしょうし、
精進潔斎とかして、取り組んでたのよね。

考えてみると、自己表現としての美術って、
結構近代になってからの考え方ですよね。

とか言いながらも、展示されると観にいってしまいます。
なかなか現地には行けないし、、。
とてもありがたいことなのです。助かります。

でも、ちょっと複雑な気持ちになります。










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プロフィール

綾幸子

Author:綾幸子
イラストレーター。
セツモードセミナー研究科卒業後、装丁・挿画、雑誌や、広告でのイラストレーションなどを手がける。
絵本に、「パーティしよう!」「へんしんしよう!」(福音館書店)などがある。
広告の仕事に、鉄道会社ポスター、住宅不動産会社ポスター、パンフレット、百貨店でのワークショップなどがある。

綾幸子 Twitter

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