おじいさん

先日、バス停で隣に立っていたおじいさんが、ものすごい美肌の持ち主だったので、
思わず見とれてしまいました。
多分80才近くだと思うのですが、しみ一つなく、しわはあるけど、ほんっとにキメが細かくて色も白くて蝋細工みたいだったのです。
わたしの友達の美肌NO.1より綺麗だったな。
手には流石にしみがあったものの、、。（ものすごくよく見てしまった）
当然、おじいさんなんだからお肌の手入れなんて絶対してないはず。
こうなるとほんとに肌とか髪毛って生まれつきなのね（涙）。
化粧品も所詮DNAにはかなわないものなんだーとしみじみ。　

年を取ると、見た目の男女差が、だんだん赤ちゃんみたいに
なくなってくるのかな？、、なんて、思ってたのですが
以前TVで、画家のバルテュスを見た時、
すごく祖父に似ていたので、びっくりしたことがありました。
国籍も超えてしまうんですねー。おそるべし。

そう言えば、わたしはよくおじいさんやおばあさんに話しかけられるのでした。
この前も、勉強しようかなと立ち寄った本屋さんで、立ち読みしているおじいさんにアドヴァイスされてしまいました。
うう、自分は立ち読みぎゅうぎゅうしてるのに、、なんとなく買わざるを得なくなってしましました。
電車で本を読んでいたら「何読んでるの？」とおじいさんに聞かれ、その作家さんの評論を語られたこともありました。
家から出てきたばっかりなのに（絶対きれいだったはず）、「何か顔に着いてますよ」と話しかけられ、いつ洗ったのか、かなり微妙なガーゼのハンカチで、顔をふきふきされたこともあったなあ。

「着物着ると、親切にされるよ」と友達も言うし、よく着物エッセーなんかにも書いてありますが、
私はおばあさんに、「帯がもう少し小さいといいのよね、、」なんて、にこにこ話しかけられただけ。

海外旅行で、行き先を心配され、以来ずっとカードのやりとりしてるのも、おばあさんなのでした。
最も外国だと怖いから、年寄りかアベックにしか道を聞かないのですが、、。

映画『ブエナビスタソシアルクラブ』がヒットした時も「良かったです」と友達に薦めたら
「綾さんはじじい好きだからなあ」と言われてしまいました。
いや、、違うと思うんだけど、、。
確かに、笠智衆や殿山泰司がお気に入り俳優さんですが、、。

娘さん人生（自分で言うな！）としてこれでいいのだろうか？、、と悩む秋の夜。