三文役者あなあきい伝

今日はウレシイことがありました。


先日、ブログを見て頂いた方から（お恥ずかしい）
殿山泰司の話がでたので、「三文役者あなあきい伝」を機会があれば
是非読んでみてくださいとお話ししたのです。

そしたら早速読んで下さって、
「その人間臭さ、切なくて...、カンドーです。..中略..
夕陽みたいに泣けました。
良い本ご紹介ありがとうございました」と言っていただけたのです。

いやー、ウレシイじゃありませんか。

その方の感想もウレシイのですが、殿山泰司ファンが増えたのも
ウレシイです。

殿山泰司は俳優として名バイプレーヤーなだけでなく、
文体も独特のリズムがあって、
引き込まれます。
実はちょっとまねして使ってみるときもあります。

この本を読む前はよく色んな映画にでている
ちょっとエッチ俳優さんといったイメージでした。

タイチャン申し訳ない！
でもこの本を読んでから、大好きな俳優さんで、
或る意味、理想の男性になりました。

ちなみにタイチャンというのは「三文役者あなあきい伝」で、
だれからもタイチャンと呼ばれるというくだりがあるので、
呼ばせていただきました。

内容は子どもの頃の話、戦前の映画の話、戦争の話などなどが
現在と行き来しながら自由に書かれています。

仲が良かった弟が亡くなった戦地に行く話なんて、本当に泣かせる！

教科書にもし採用されたら
戦争賛成なんて思う子なんてきっといなくなるはず。

他にジャズやミステリーにも造詣が深くてエッセーもたくさん書かれてるのですが、
今は結構絶版になってることが多いんです。

読んでみたい。
ぜひ再販して欲しいぞ。

実に美しい話なので、興味のある方は是非読んでみてください。